プロゴルファーの丸山茂樹氏は、結婚を発表した石川遼選手との対談である発言が気になったという。

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 3月4日、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功新会長(73)が正式に誕生しました。

 新たなJGTO役員として、私丸山茂樹も「相談役」として名を連ねさせてもらっています!

 僕の役割は青木会長と、会長とはおじいちゃんと孫ほどもトシの離れた若手たちの間に入るクッション役というか、パイプ役というか。「若い選手たちと直接話す機会が少ないから、押しつけがましくなる可能性がある。マルなんかが間に入ってくれるとうれしい。そういうポジションにいてくれないか」という電話をいただきまして、引き受けさせてもらったという訳ですね。

 敬愛する青木さんが「ゴルフ人生をかけ、できる限りやっていきたい」とおっしゃってるんだから、できる限りのお手伝いはしたいと思ってます。

 青木さんが就任記者会見のとき、男子ツアーのプロアマ戦について意見をされたそうです。プロとアマチュアの方が同じティーグラウンドから打つようにできないか、と。アマチュア側に合わせて、試合時よりも前のフロントティーから打てば、自然といままでより会話に花が咲くんじゃないかという提案です。

 このテーマについては以前から選手会で出てた話ですけど、僕は構わないんじゃないかと思うんです。ただ試合前日のプロアマ戦を大事な練習ラウンドとして回ってる選手もいますから、狙いをきちんと話した上で、選手みんなが「そうしましょう」ということで一丸にならないと。この問題に限ったことじゃないんですけど、勝手に進めていくと、どこかで不平不満が出てきますからね。

 続いてこれもおめでたい話です。3月2日に石川遼(24)が結婚を発表しました! 遼とは先日、「週刊ゴルフダイジェスト」の企画で対談しましたけど、そのあと結婚報告をいただきました。

 
 僕らみたいなプロスポーツの選手が結婚して成績が落ち込んだりすると、奥さんが悪く言われちゃったりもします。僕は25歳で結婚しましたけど、「悪く言われたらかわいそうだから、しっかり頑張ろう」って気持ちになりましたね。

 遼はいま、腰の痛みを抱えて試合から離れています。目の前に試合はなくても、結婚したことで責任感がグッと強くなってるはずです。奥さんのため、みんなのために頑張れるよう、いまは我慢して力を蓄えてほしいと思ってます。

 その対談の中で意外だったのが、遼は日本でのようにギャラリーが多くて注目されてた方が燃えるものがあって、モチベーションが上がってくると言うんです。米ツアーだと、僕らはアメリカ人でもないし、「シード権を持ってる125人のうちの一人」ぐらいの扱いです。優勝争いでもしない限り、ワーッと騒がれることもない。だから遼は自分の中で燃えるものが出てこない、と。

 僕はアメリカだとゴルフに集中できてうれしかったですけどね。人それぞれなんだな、と実感しました。それで遼に言ったんですけど、アメリカに来たらもう、日本でのことは捨てるのも大事だと。それができないなら、また主戦場を日本に戻してみるのも手だと思ってます。

週刊朝日  2016年3月25日号

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