
「5戦全敗だったわが国でさえ、日本の活躍は話題になったよ」
取材したイタリア人記者がそう話すくらい、野球の国際大会「プレミア12」は前評判以上の注目を集めた。
日本代表は11月19日、準決勝で宿敵・韓国に敗れたが、侍ジャパンの人気には目を見張った。テレビの視聴率が物語っている。
ビデオリサーチによると、5戦全勝だった1次リーグでは、韓国戦が19.0%、サヨナラ勝ちだったメキシコ戦は15.3%、ドミニカ共和国戦15.4%、米国戦18.2%。再びサヨナラ勝ちしたベネズエラ戦は20.0%で、同じ日に放送された大人気ドラマ「下町ロケット」(20.2%)に肉薄した。
準々決勝のプエルトリコ戦は18.6%。そして、最終回に逆転された準決勝の韓国戦では、25.2%という驚くべき数字を記録している(いずれも関東地区)。
米国代表がメジャーリーグの一線級の選手を送らなかったこともあり、開催前は「盛り上がりに欠ける」とささやかれてもいた。
高視聴率について、民放のプロデューサーが言う。
「すごい数字です。これだけ良い試合の連続なら当然かもしれない」