開幕戦の舞台となるサンパウロのスタジアム (c)朝日新聞社 @@写禁
開幕戦の舞台となるサンパウロのスタジアム (c)朝日新聞社 @@写禁

「やっぱり生で見たい!」

 思い立ったが吉日、まだブラジルで日本代表を応援できる可能性は残っている。目指すはアマゾン川のほとりに位置する都市、クイアバで24日の16時にキックオフする1次リーグ第3戦だ。

 まずは出発前にチケットをFIFAのサイトで購入。一等席(約1万7800円)には、まだまだ空きがある(6月7日現在)。パスポートと購入時に使用したクレジットカードを持って、現地のチケットセンターで受け取れば、発送を待たずに済む。

 次は「FIFAブラジルワールドカップビザ」をブラジル領事館で申請しよう。チケット購入時にFIFAから送られてくる証明メールなどの提示が必要で、手数料は無料。通常よりも早い3日から5日の間で取得が可能だ。

 もちろん、これらと並行して航空券を押さえなくてはいけない。安く早く行くための方法を、航空経営研究所の森崎和則研究員に聞いた。

「LCCを使ってクイアバ24日着に間に合わせようとすると、一例では19日出発で6回の乗り継ぎが必要となり、片道約29万円もかかってしまいます。実はLCCは遠方まで行く複雑なルートには向いていません」

 おススメは最安航空券を検索できるサイト「エクスペディア」だという。

「このサイトでサンパウロまでの航空券を買って、後はブラジルのLCC会社『GOl』を使ってクイアバまで行くのがベストでしょう。最も安くて片道約15万円であげることができます。これなら乗り継ぎ2回の22日出発も狙えます」(前出・森崎研究員)

 さて、ブラジルは盛り上がっているのか。リオデジャネイロ在住のコーディネーター、肥田哲也さんはこう語る。

「準備に多額の公費が投入されてきたことで国民の間に不満がたまり、今は冷めた雰囲気です。ただ、いざ開幕してブラジルが順当に勝ち上がれば、必然的に盛り上がっていくでしょう。開催地は軍や警察が主要な地所を警備しているので、治安も良好な状態です」

 決断するなら今しかない。

週刊朝日 2014年6月20日号