元祖“癒やし系”として女優の活動をするのみならず、エッセイストとしても活躍中の本上まなみさん。去年から家族と京都に移住されたそうで、その暮らしぶりなどを作家の林真理子さんが聞きました。
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林:おうちにいるときは、お子さんたちと遊んだり、一緒にお料理をつくったり、本を読んだりして、東京に来るときは女優さんモードになるという感じですか。
本上:仕事の日だけです。あとはボロボロです。このあいだ夫がツイッターで「本上まなみ」って検索して、「あそこで見かけた」とかいう目撃情報がないかチェックしたら、「京都某所で見たけど、頭がボサボサで、あれで女優なのかと思った」みたいなことが書かれていたそうなんです(笑) 。
林:ご主人、そんなことをチェックするの?
本上:確かにそのときボロボロだったから、「見てる人は見てるんだから、気をつけたほうがいいよ」って忠告されて、「そうだね」みたいな。
林:心配なんじゃない?
本上:そういうことではなくて、ときどき夫はそうやって検索して、オフィシャルなイメージが崩れないように私のことをチェックしているんです。家でのボロボロが外に漏れ出してないか。
林:ご主人のSさんはマガジンハウスの元編集者で、私もよく存じ上げているけど、お嬢ちゃんが生まれたあと、「かわいいんだって?」と言ったら、「すっごくかわいいんですよ。こんな幸せがいつまで続くか、薄氷を踏む思いで怖いです」って(笑)。
本上:アハハハ、何言ってるんですかね(笑)。
※週刊朝日 2014年4月4日号