あなたが甲子園に「戻ってきて欲しい」と思うチームは?(C)朝日新聞社
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 長年高校野球を見つづけているファンなら誰しも「最近あの高校が甲子園に出てこないな」と気になるもの。そして、「もう一度甲子園で見たい」と熱望する。最後の出場年から20年以上も遠ざかっていれば、なおさらその思いは強くなるはずだ。2000年以降の20年間で春夏いずれも出場歴のない、かつて甲子園を沸かせたチームを対象に、ファンが熱いカムバックコールを送る高校を地区別にピックアップしてみた。

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 まず北海道・東北地区では、“元祖アイドル”太田幸司を擁し、1969年夏の決勝で松山商と延長18回0対0の死闘を演じた三沢(青森)。この球史に残る名勝負以来、50年間も甲子園から遠ざかっているが、できれば、01年夏の4強を最後に19年間出場が途絶えている松山商と聖地での再戦を見たいところだ。

 71年夏に“小さな大投手”田村隆寿の好投で準優勝した磐城(福島)も95年夏が最後の出場だが、今秋の東北大会で2勝を挙げ、21世紀枠候補校に選出。来春のセンバツ出場が期待される。

 78年夏に明治時代からタイプスリップしてきたようなバンカラ応援で話題を呼んだ盛岡一(その後、09年夏の県大会決勝で菊池雄星の花巻東に1対2と逆転負け)、今夏、“令和の怪物”佐々木朗希の登板回避で35年ぶりの甲子園をあと1歩で逃した大船渡の岩手勢も、もう一度甲子園で見たいチーム。北海道勢では、70~80年代に常連だった函館大有斗や旭川龍谷、札幌商時代に春夏連覇の箕島や荒木大輔の早稲田実と好勝負を演じた北海学園札幌の名が挙がる。

 関東・東京地区では、84年夏にKKのPLを延長戦の末下し、全国制覇した取手二(茨城)が一番手。名将・木内幸男監督の退任後は、低迷が続くが、甲子園であのスカイブルーのユニホームをもう一度見たいところだ。同様に84年春にKKのPLを破り、初出場初Vの快挙を成し遂げた岩倉(東京)も97年夏が最後の出場。今夏も東東京大会でベスト16入りするなど、ダークホース的存在で、チャンスは十分ある。

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再び見たいあの雄姿…