──東京進出をしてから岡本社長が変わってしまったことはあるのか?
岡本:僕の中では、若いころに東京に来てからの気持ちというのは忘れてないつもりです。お笑いを愛する人たちをサポートすることが僕の中でやってきたことだと思ってますので。それが今、思いが変わってないつもりですけど、行動がどこまで伴っているかというと、それは見直していかないといけないという思いは非常にあります。行動をあらためるということに尽きるかなと思います。
──これまで気づくタイミングはなかったの?
岡本:その時々、身近な方に注意をしてもらっていたが、今回、これだけの状況を起こしてしまったということについては、非常に反省しなければならないと思っています。
──加藤浩次さんとのミーティングはいつか?
岡本:これからスケジュールを調整すると思います。
──芸人からギャラの比率が5対5というのはおかしいという意見が出ているが。
岡本:全体の平均なので、個別具体的にということではありません。
──今回処分を受けるのは、岡本社長と大崎会長だけか?
岡本:代表2人だけが処分を受けるということです。
──行動を改めるとは、どういうことか?
岡本:タレントさんや現場の人たちと真摯な姿勢で話を聞くということだと思います。
──これまでは真摯に聞けていなかったということか?
岡本:結果としてそういうことがあったと思います。
──社長のできることについて「みんなに聞いてみます」というのは無責任な発言だと思うが。
岡本:所属のタレントがきちんと才能が発揮できて、発揮できる環境を作り、それがアジアや海外に展開できるかということに僕の役割があると思います。
藤原:「みんなに聞いてみます」というのは僕らを信頼してもらっているというのもあります。岡本は厳しいですけど、愛が芸人に伝わっていないというのは、ここは本当にしっかりやっていきたいと思います。
司会:最後に弊社岡本より、ご挨拶をさせていただきまして終了とさせていただきます。
岡本:本日は大変長い時間、本当にありがとうございました。最後に改めまして、今回、反社会的勢力からの被害にあわれた方々に対しお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。
吉本興業は創業170年の会社になります。今まで唯一変わらないのは、何ものにも代えがたい笑顔を提供してきた会社であり、その笑顔の源をつくる約6000名からなる所属していただいている才能をお持ちの方々、約1000名のスタッフ、それを支えていただいている株主の皆様、関係していただいている方々、そして何よりもその価値を見出していただいているファンの皆様方のおかげで成り立っている会社であります。にもかかわらず今回、ここまで騒ぎが多くなりご迷惑、ご心配をおかけしましたことは、ひとえに私の力のなさによるものであり誠に申し訳ございませんでした。今後、今一度皆様方から信頼を得られるよう、反省して、真摯に受け止めていきたいと思います。本日はありがとうございました。
(AERA dot.取材班)