この場合、特急券は東京~仙台駅間で4750円、グリーン料金が100キロ以内の1030円となるので、合計で5730円となる。全区間を普通車指定席なら、5260円、全区間をグリーン車なら8850円かかるので、割安にグリーン車に乗車できる(ただし、上記のケースなら「グリーン車から普通車に乗り換える境界線」である小山駅に停車する列車でなければ、こうした切符は発券できない)。
ほかには、タバコが苦手な人は対策が必要である。東海道・山陽新幹線N700系では3号車(博多寄り)、7号車(東京寄り)、15号車(博多寄り)と、グリーン車である10号車(東京寄り)に喫煙ルームがある。喫煙ルームは隔離されたスペースではあるが、匂いに敏感な人は上記の車両は避けた方がいい。
■「旅を楽しむため」の「よい座席選び」
旅を楽しむためには、居心地・乗り心地の良さが大切である。ご存じの方もいるかとは思うが、列車の乗り心地は車両内の場所によって明らかに違う。車端部が最も騒音と振動が大きく、車両の中央部分は一番揺れが少ない場所なのだ。
近年では多くの列車で「列車名 座席表」とインターネット検索すると、どのような座席配置になっているのか表示されるようになった。同じ料金なら、乗り心地が良いに越したことはない。ならば、座席配置を見ながら、なるべく車両の中央部にある座席番号を指定して予約したい。特に乗り物に酔いやすい人を連れ歩く場合は、揺れにくい場所である車両中央部を意識したほうがよいだろう。
なお、「車両中央部の乗り心地がいい」のは、通勤電車やバスでも同じである。ラッシュ時で少しでも揺れないことを意識したり、夜行バスに長距離乗車したりする場合は、乗車位置を注意したほうがよりよいだろう。
そして、乗り心地と同じくらい旅を楽しむうえで大切なのが、「眺望性」である。