日本が誇るスーパースターのイチローが3月21日、日本とアメリカ合わせて通算28年の現役生活にピリオドを打った。メジャーリーグでは日本での倍以上となる19年を過ごし数々の記録を残したイチロー。2004年に達成した歴代最多となるシーズン262安打などはファンにも馴染み深いが、その他にもイチローが海の向こうアメリカで刻んだ記録は数知れない。そこれで今回はイチローのメジャーで残した功績を数字で振り返ってみたいと思う。
まず、イチローといえばヒットのイメージ。ヒットや打撃に関する主な成績は下記の通りとなる(※順位、数値はすべてメジャー歴代通算のもの。米国の野球データサイト『Baseball-Reference.com』を参照)。
・安打(3089):24位
・二塁打(362):265位タイ
・三塁打(96):175位タイ
・単打(2514):6位
・打点(780):516位タイ
・打数(9934):31位
・打席数(10734):48位
・敬遠(181):28位
・三振数(1080):265位タイ
メジャーリーグでのプレー年数は20年に満たないが、長い歴史を持つメジャーリーグで安打数が24位に食い込んでいるのはさすが。また、イメージ通り二塁打、三塁打にくらべ、単打数が多いのが目立つ。打点もリードオフマンという役割を長く務めていたが、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)ら実績十分の現役スラッガーよりも現時点(4月20日)で上位にランクしていることからも、それなりの数字を記録しているのが分かる。敬遠数では歴代最多となる762本塁打を放ったバリー・ボンズ(ジャイアンツなど)や、4度の本塁打王に輝いたケン・グリフィー・ジュニア(マリナーズなど)ら並み居る長距離打者が上位にいる中、28位にランクイン。長打で相手を脅かすことはなかったが、ここぞの1本がいかに相手チームの脅威になっていたかを証明している。