投手陣は先発ローテーションの顔触れがパッとしないものの、ブルペンは強力。昨季38セーブを挙げて防御率0.78だった守護神ブレイク・トライネンは、マウンドに上がればほぼ確実に試合を締めくくる。中継ぎもヤスメイロ・ペティット、ホアキム・ソリア、フェルナンド・ロドニーら経験豊富なベテランぞろい。対イチローという観点からは、昨季はワンポイントリリーフでいい働きをした左腕ライアン・ブッチャーも忘れない方がいいかもしれない。
レッドソックスやヤンキース、ドジャースなどに比べると、華やかさという点ではやや見劣りするかもしれないマリナーズとアスレチックス。しかし、彼らとてメジャーリーガーであり、その実力は間違いなく本物。日本のファンを唸らせるようなスーパープレーをぜひ見せてほしい。(文・杉山貴宏)