具だくさんのみそ汁、少なめごはん、ぬか漬け。こんな食事をとっていれば体内の余計な脂肪は消えていく。だるかった体も快調に。減量目的でなくとも一生続けたい、日本が誇る食事だ(撮影/写真映像部・東川哲也)
具だくさんのみそ汁、少なめごはん、ぬか漬け。こんな食事をとっていれば体内の余計な脂肪は消えていく。だるかった体も快調に。減量目的でなくとも一生続けたい、日本が誇る食事だ(撮影/写真映像部・東川哲也)

 飯、汁、漬物。日本人の食の基本・一汁一菜が今、改めてブームだ。最近、体が重い人は一汁一菜の「汁」を進化させた「ラクやせみそ汁」を1日1回。これで自然と適正体重に近づく。手間が激減する「長生きみそ玉」を仕込めば楽勝! AERA 2023年1月16日号の記事を紹介する。

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 子どもの頃から、年末年始に体重が増えてしまうパターンを繰り返してきた人が多いのではないか? ごちそうを食べすぎ=カロリーをたっぷりとれば、見事なスピードで太る。

 正月はを食べる人も多い。焼きたてに醤油と海苔で磯辺巻き、きなこと砂糖であべかわ。おかずも食べずにがっつくと、血糖値が急上昇してしまう。すると、血糖値を下げるために体内でインスリンというホルモンの分泌量が急増する。インスリンには脂肪を体内に蓄積させる作用もある。正月に体重が増えがちなのは、自然な現象だ。

 痩せていなければいけないわけではない。ただ、誰しも自分にとってのベスト体重がある。これを超えると服のサイズも合わず、体が重く、動きが鈍くなったように感じる。だるくて体調がすぐれないというケースも珍しくない。体重の増え方次第で腰痛や膝痛などにつながる。内臓脂肪や皮下脂肪の増加が脳卒中や心臓病など生活習慣病の一因となりやすい点も心配だ。

 体重が増えすぎて重い病気になるのは嫌だ。かといって、つらいダイエットはしたくない。

■ソウルフードが主役

 今回、紹介する食事法には次のポイントがある。

・ひもじさを感じづらい
・太っている人は自然と適正体重に近づく
・一生続けても問題ない
・ベストコンディションになった後も健康維持と長生きのために続けてほしい
・何よりも、おいしい

 主役はみそ汁である。日本人のソウルフードであるみそ汁をメインに据えた「一汁一菜」のメニューだ。考案者は、80万部のベストセラー『医者が考案した「長生きみそ汁」』の著者であり、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さん。「長生きみそ汁」を、体重が気になる人のために進化させたのが「ラクやせみそ汁」で、一汁一菜のメインディッシュとなる。この食事を2週間続けて5キロ痩せた人もいるそうだ。小林さんに話を聞いた。

 「ラクやせみそ汁は、痩せるために必要な要素を1杯に凝縮した“オールインワンみそ汁”です。主食やおかずのかわりになるボリュームで、満足感があります。腹持ちのいい食材を使うので食べすぎも防げます」

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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