共通テストのコロナ対策「感染リスク低く保てた」と専門家 制度変更で大きな事故なく「評価に値する」の声も (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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共通テストのコロナ対策「感染リスク低く保てた」と専門家 制度変更で大きな事故なく「評価に値する」の声も

大学入学共通テストの会場では、席の間隔が空けられ感染対策が取られた (c)朝日新聞社

大学入学共通テストの会場では、席の間隔が空けられ感染対策が取られた (c)朝日新聞社

AERA 2021年2月1日号より

AERA 2021年2月1日号より

 大学入試学が専門の、東北大学教授の倉元直樹さんは、長年、入試を見てきた。

「制度変更のあるときは思いがけないミスが起きる可能性が高い。2012年に社会と理科の選択方式が変わったとき、問題冊子の配布ミスが起き、3千人以上の受験生が再試験の対象になりました。今年は新制度への変更に加えコロナ対策もあって、例年以上にオペレーションが複雑になりました。ここまで大きな事故がなくきていることは、評価に値すると思います」

 今月25日から国立大学の出願が始まり、2月から私立大学の一般入試が本格化する。大学の中には、横浜国立大学や宇都宮大学などのように、コロナの感染リスクから個別試験をやめ共通テストの活用に変えたところもある。今後も個別試験を中止する大学が出る可能性はあるのだろうか。駿台の石原さんは言う。

「今のタイミングでの中止発表は大きな混乱を呼びますので、私大の一般入試や国立の前期は実施されると私は見ています。中止されるとしたら、よほどの事態です」

 前出の倉元さんも個別試験の実施は極めて重要だという。

「今年の受験生は、共通テストの英語民間試験や記述式問題が土壇場で見送られたり、コロナで学校が休校になったり、翻弄されてきました。彼らの努力が報われなくなるような事態は避けなければいけない。社会全体で受験生の気持ちに寄り添い、感染から守ってほしい」

(編集部・石田かおる)

AERA 2021年2月1日号より抜粋


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