コロナ禍で企業クチコミに異変 人間関係より「危機への反射神経」に評価基準がシフト (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍で企業クチコミに異変 人間関係より「危機への反射神経」に評価基準がシフト

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大澤陽樹(おおさわ・はるき)/1985年生まれ。東京大学大学院修了。組織・人事コンサルを経て、2020年から社員クチコミサイトOpenWork社長(写真:本人提供)

大澤陽樹(おおさわ・はるき)/1985年生まれ。東京大学大学院修了。組織・人事コンサルを経て、2020年から社員クチコミサイトOpenWork社長(写真:本人提供)

 企業クチコミにも新型コロナの影響が出ている。社員が会社を評価する基準にも変化が起きている。コロナ禍のクチコミから読み取れることとは。AERA 2020年6月22日号で、OpenWorkの大澤陽樹社長が解説する。

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 OpenWorkでは、日系・外資系合わせて約5万社について、社員と元社員から寄せられたクチコミと評価スコアを蓄積し、公開しています。

 そのスコアが、新型コロナウイルスの影響が出始めた3月以降、一部の企業で大きく変動しました。当初、ダメージに耐えるだけの体力のある大企業や、テレワークに移行しやすいIT業界などはスコアが上がり、中小・ベンチャー企業や、テレワークへの切り替えが物理的に難しい小売業界などは下がると予想していました。しかし、結果は違ったのです。

 例えば、マスクや薬を買い求める客が殺到し、従業員の負担が増したドラッグストア業界で、ある企業のスコアが上昇。クチコミ欄には「他社に先駆けてレジに飛沫感染防止のビニールシートを設置してくれた。従業員への配慮を感じた」という投稿が目立ちました。

 変動のカギは、企業の規模や業種ではなく、従業員を大切にする姿勢をどれだけ具体的に示し、スピーディーに実行できたかでした。5月以降、社員が企業を見る目は一層厳しくなっています。業績と従業員の健康はどちらも大切ですが、業績だけを優先する姿勢が透けて見えた企業からは、社員の心は急速に離れていっています。


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