実写版「リトル・マーメイド」の配役から考える「子どもの頃から多様性」の大切さ (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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実写版「リトル・マーメイド」の配役から考える「子どもの頃から多様性」の大切さ

連載「ここがヘンだよ日本の育児!」

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大井美紗子AERA#AERAオンライン限定
アメリカのオムツ。多くの人種をバランスよく配置しているのが見て取れます(写真/本人提供)

アメリカのオムツ。多くの人種をバランスよく配置しているのが見て取れます(写真/本人提供)

 ディズニー映画「リトル・マーメイド」が実写化されますね。主人公アリエル役に黒人歌手のハレ・ベイリーが起用され、賛否の声が上がっています。新しいディズニープリンセス像を歓迎する声もあれば、「アニメのイメージと違う」といった批判もありますが、皆さんはどう思われましたか。

 わたし自身は、「こういう配役を積極的にしていくアメリカ、あっぱれ」と感じました。もともと白人の設定だったアリエルに黒人のハレ・ベイリーという配役。「肌の色でなく彼女の歌声だけで選んだのだ」というのはさすがに無理があり、配役には意図があるだろうと個人的には感じました。そうやって意図的に人種の多様化を進めていくディズニー、ひいてはアメリカの心意気があっぱれだと思ったのです。

 ディズニーの公式サイトによると、ディズニープリンセスは計12人。そのうち黒人のプリンセスはたったひとり、『プリンセスと魔法のキス』のティアナしかいません。黒人の子が誕生日やクリスマスにディズニープリンセスのプレゼントをもらうときは、ティアナのグッズが多くなるといいます。

 半分アジア人・半分白人である我が家の娘がアメリカの親せきからもらうプリンセスは、有色人種で黒髪の ポカホンタスかジャスミンです。ただ、娘本人がいちばん好きなのは白人の オーロラ姫なんですよね。ドレスのピンク色が好きなのだそうで、髪や肌の色が同じだからポカホンタスに親近感を抱く、ということは全然ないみたいです。

 ほらごらん、子どもは肌の色なんか見ていないんだ、大人が変な平等意識を働かせて多様な人種のプリンセスを作らなければ、子どもたちはプリンセスの服装や性格だけでお気に入りを選べたはずだ、という意見もあるかもしれません。

 しかし、こういう考えかたもできるでしょう。今はまだキャラクターが白人至上主義的で、多様性がない。だから有色人種の肌の色だけが際立ってしまうのだと。

 人種が多様であればあるほど、肌の色なんか気にならなくなります。


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