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ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。
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苦いんですよ。普通に食べる食材で、ゴーヤーみたいに苦いものって他にないんじゃないかという気がします。でも、ここまで苦いとちょっとおもしろいというか。塩もみとかすると苦みは抜けるんですけど、やっぱり苦みがあったほうがいい。こっちはそういうもんだと思って食べているわけですから。見た目もすごくて、濃い緑色と独特のでこぼこしたテクスチャーは、もはや攻撃的。異質で異形ですよね。毎日食べたいってわけじゃないですけど、沖縄に行ったら、2、3回はゴーヤーチャンプルーを食べて帰ってきます。
あの料理がバンドだとすると、完全にゴーヤーさんがメインボーカルで、彼が抜けたら成立しません。そういう意味ではミック・ジャガーさんとか、桑田佳祐さんとか、そういう存在です。そんな中でも、あの強烈に個性的な見た目と味、ほかに代わるもののない存在感から思い浮かぶのは、RCサクセションの忌野清志郎さん。好き嫌いははっきり分かれるけど、好きな人は大好き。なんだかクセになる。もちろんゴーヤーだけで清志郎さんを語れるわけはありませんけど。
※AERA 2019年7月22日号

Zeebra
Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。
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