この場合、派遣先企業のハラスメント相談窓口を利用することもひとつの方法です。また、派遣される際に渡される労働条件通知書などに記載されている「苦情申し立ての担当者」にも相談できます。それでも改善しなければ、厚生労働省の機関で都道府県ごとに置かれた労働局や、派遣社員も加入できる外部の労働組合などに相談しましょう。

 ハラスメントはその事実を証明することが難しいことが多いので、録音などをして、証拠を残すようにしてください。証拠があれば、相談された担当者たちも動かざるを得なくなりますし、万が一、裁判になっても使えます。

Q3 派遣を突然打ち切られました。どうすれば?

 派遣労働者が同一の組織単位に継続して1年以上派遣される見込みの場合、派遣元企業(派遣会社)には、次の四つの措置をとる義務があります。

(1)派遣先への直接雇用の依頼
(2)新たな派遣先の提供(合理的なものに限る)
(3)派遣元事業主による無期雇用
(4)その他雇用の安定を図るために必要な措置

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