公立高校でiPad1人1台全員必携 ICT教育の現場 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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公立高校でiPad1人1台全員必携 ICT教育の現場

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AERA#教育
学校向けのSNS「ednity」を使い、生徒が投稿した考えを全員で共有する授業が進む。思考の可視化のほか連絡や資料の共有にも活用(撮影/ライター・三宮千賀子)

学校向けのSNS「ednity」を使い、生徒が投稿した考えを全員で共有する授業が進む。思考の可視化のほか連絡や資料の共有にも活用(撮影/ライター・三宮千賀子)

「授業を通じて教えていることはICTを導入する前も後も同じです。ただ教育において、他者と関わり自分を変容させていくことは大切。ICTの活用では、より仲間の考えを共有、比較、評価、認識できるようになった。その結果、大学のゼミのように活発な議論を重ね、自ら積極的に学ぶ授業も増えた」

 iPadが買いたくて受験したほどだと笑う同科3年の村山詩織さん(18)も、こう語る。

「家でも使うものだから、自分たちの責任でどう使うべきか考えた。結果、生徒間でルールを作り、モラルや汎用的なスキルも学べた。リスクと便利さ両方を知れたことは大きい」

 ICT教育を導入するには教員の意識が重要だと言うのは、同校情報コミュニケーション科長の永野直さん。板書代わりに資料を映すツールとして使えば楽、というだけでは大した効果は期待できないという。

「機械の使用方法より教員の目指す授業観が大切。生徒にとってプラスにできることがいっぱいあると感じた教員には、私たちが技術面を少しフォローするだけで教育の幅がぐんと広がる」

(ライター・三宮千賀子)

AERA  2016年3月14日号より抜粋


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