職場の「課長席」なくし座席自由に 総務省の大胆改革の結果は

仕事

2015/07/14 16:00

個人用デスクを廃した総務省の行政情報システム企画課。「どの組織でもやってやれないことはないのでは」と課長の橋本敏さん(撮影/写真部・大嶋千尋)
個人用デスクを廃した総務省の行政情報システム企画課。「どの組織でもやってやれないことはないのでは」と課長の橋本敏さん(撮影/写真部・大嶋千尋)

 役職によって位置が決まることが多い職場の「座席」。これに大胆な改革を行ったのが、総務省だ。課長席をなくしたことで生まれたものとは。

 つい半年前まで、課長は最も奥まった場所に座っていた。大きな窓を背に、職場全体を見渡せる絶好の席だ。

 目の前には、課のメンバーが並んで座る。課長に最も近い場所から、課長補佐、その隣に係長。入り口に近い、いわゆる「下手」に平職員。「職員と課長との距離感」はおそらく席の距離に比例していた。

 総務省行政管理局行政情報システム企画課。電子政府を推進する組織で、行政事務の電子化や政府共通ネットワークづくりなどを行う。2015年1月に生産性向上などを理由にオフィスのレイアウトを変えた。課長の役職も権限もそのままなのに、その席を変えただけで、職員との「心の距離」が縮まったという。

 登庁するとまず、フロア脇にある自分のロッカーに向かう。カギを開け、パソコンを取り出し、好きな席で仕事を始める。

 フロアでは、外部の協力企業も含めて総勢100人ほどが働く。チームごとに座るエリアは決まっているものの、個人の座席は固定しないフリーアドレス制。個人用デスクも撤廃し、電話はそれぞれのPHSにかかってくる。

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