■子育て支援サービスの比較

【保育施設】

<認可保育所>
広さや設備、職員の数や資格など、国の設置基準をクリアし、都道府県知事に認可された施設。国や自治体から運営費が補助されている。保育料は所得に応じて決められる。市区町村が運営する公立と、私立がある
メリット:保育料が比較的安い。基準をクリアしていて安心。施設も充実している
デメリット:人気が高いため、人口が多く保育所が少ない都市部では「待機児童」が多い

<認可外保育施設>
[自治体独自助成施設] 自治体が基準を決め、独自に補助金を出して運営されている施設。東京都では「認証保育所」の名称
メリット:サービスが充実しているところもある
デメリット:認可に比べて基準が低く、料金が高い

[事業所内保育施設] 事業所や病院内など、職場の中に設けられた保育施設。地域に開放して、一般の人が利用できる場合もある
メリット:その職場に勤めている人には便利。急な延長等にも対応してもらえることが多い
デメリット:子どもを連れて通勤するのが大変なことも

[ベビーホテルなど]補助金を受けずに運営。中でも夜8時以降開所、宿泊できる、一時預かりが利用の半数以上のいずれかで常時運営していればベビーホテルと呼ぶ。個人経営、企業フランチャイズ、受験塾が経営しているものなどがあり、質も料金もさまざま
メリット:お金次第でさまざまなサービスが受けられる
デメリット:立ち入り検査が入るが、改善されない施設も

<幼稚園>
3歳児以上を対象に日中4時間程度の保育を行う。保育ニーズが高まり、午後7時ごろまでの「預かり保育」を実施するところも増えてきている
メリット:比較的、希望の園に預けられる
デメリット:働く母親が少ないので、条件が合わないことも

<認定こども園>
就学前の教育、保育を一体化しようと2006年に始まった制度。都道府県知事から認定を受ける
メリット:仕事の有無にかかわらず預けられる
デメリット:施設が少ない

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