「記録的にもの足りないが…」平井コーチ、コロナ禍の競泳界を振り返る (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「記録的にもの足りないが…」平井コーチ、コロナ禍の競泳界を振り返る

連載「金メダルへのコーチング」

平井伯昌週刊朝日#平井伯昌
平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長

平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長

日本選手権男子400メートル個人メドレー決勝で力泳する萩野公介 (c)朝日新聞社

日本選手権男子400メートル個人メドレー決勝で力泳する萩野公介 (c)朝日新聞社

 指導した北島康介選手、萩野公介選手が、計五つの五輪金メダルを獲得している平井伯昌・競泳日本代表ヘッドコーチ。連載「金メダルへのコーチング」で選手を好成績へ導く、練習の裏側を明かす。第49回は「東京五輪の日本代表」について。

【写真】日本選手権男子400メートル個人メドレー決勝で力泳する萩野公介選手

*  *  *
 今年の新春合併号から始めた連載は次回でちょうど1年になります。東京五輪の熱気を現場からお伝えしようという当初のプランは、1年前には思いもよらなかったコロナ禍で変更せざるを得ませんでした。

 初めての事態に苦労の連続でしたが、困難に直面したときこそ力量が問われると思いながら指導を続けてきました。スポーツのあり方について改めて深く考えた1年でもありました。

 4月から延期になっていた日本選手権を12月に開催できたのは、よかったと思います。東京五輪競泳会場の東京アクアティクスセンターで初めて泳ぐことができて、止まっていた時計が動きだした気持ちです。

 日本選手権を終えた翌7日から、東京都北区の国立スポーツ科学センター(JISS)と長野県東御市の高地トレーニング施設・GMOアスリーツパーク湯の丸に分かれて代表候補選手の合宿を始めました。10~11月の国際リーグ(ISL)から続けてレースに出場してきた選手も多く、スピードや体の反応のよさを生かした練習を組んでいます。27日まで落ち着いた環境で合宿を行い、年明けの強化につなげていきます。

 開催時期がオフシーズンにずれこんだ日本選手権はどの選手も調整が難しかったと思いますが、有力選手は課題を持って泳いでいました。最終日の男子200メートル平泳ぎを制した渡辺一平は底力を見せました。競り合って2位になった佐藤翔馬はISLからの出場で十分な調整ができていない中で100メートルに優勝して、確実に力をつけている印象です。

 背泳ぎの入江陵介もISLから好調を維持しています。200メートル自由形世界選手権銀メダルの松元克央(かつひろ)が100メートルバタフライを制して、スケールの大きな泳ぎを見せました。女子の平泳ぎでは2015年世界選手権200メートル平泳ぎ金メダルの渡部香生子(かなこ)が2種目に勝って復活してきました。


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