「情報を得た10月21日の段階では、日本政府の発表は年明けまで引っ張り、1月ごろであろうと。選手の立場を考えれば、そのあたりがデッドラインでしょう」

 星さんの見立ては、より早い時期だ。

「欧州も米国もクリスマスを文化的に重視することもあり、12月上旬には方針を決めないといけないという声が政府関係者から聞こえています。バッハ会長らが日本の様子を持ち帰り、欧州の反応なども聞きながら、11月下旬から12月上旬にかけて判断という動きになるのでは」

 組織委に中止検討について問い合わせたが、具体的な回答はなかった。(本誌・亀井洋志、池田正史、秦正理)

週刊朝日  2020年11月27日号

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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