「木村さんの説明には説得力がありますよ。木村さんを信じたい。4年前もトランプ当選を見事当てているわけだし。覇権主義の中国に真っ向から対峙(たいじ)できるのはトランプしかいない。民主党では心もとない。バイデンが当選したら、日本や親日国台湾の死活問題にさえなりかねない。(保守派の)バレット最高裁判事も決まったし、トランプが勝つでしょう」

 開票作業が大詰めを迎え、各メディアはバイデン氏が当確まであと一歩と報じている。劣勢のトランプ大統領が「選挙への不正な介入が行われている」「郵便投票は不正の温床」などと主張すると、木村氏はこの考えにも理解を示している。6日の「バイキングMORE」に生出演した際、

「もういい加減に認めたらいいじゃないか、往生際が悪いという人もいるけど、往生際よくちゃいけないんですよ、米国は。往生際が絶対的に悪い、最後まで死ぬまで戦うのが米国の美徳」

 と強調した。

 ただ、大統領選前はネット上で木村氏に賛同するコメントが目立ったが、最近は変化が起きている。

「選挙でも、スポーツでも、ビジネスでも現代社会においてはルールがあるもの。ルールがあるからこそ、相手を殺すまでやらないし、何でもOKではない。『最後まで死ぬまで戦うのが米国の美徳』というネバーギブアップ精神やヤンキー魂はわかるけど、現代社会では相手は殺しはしない。手段を選ばず死ぬまでやるのは殺人だ。戦争とも違う。人類は民主主義は負けた相手を殺さない。これがルールだし知恵。木村太郎氏も名誉ある撤退をすべきじゃないのか」

「木村さん、もう苦しいよ。これじゃあただのトランプ応援団。4年前はすごいと思ったけど、このごろの発言はジャーナリストでなく、ただの妄言。自分もバイデンよりトランプのほうが好きだけど、敗北を認めるのは民主主義だよ」

 などの批判の声が。

 バイデン前副大統領が当選に必要な過半数の選挙人を獲得しても、トランプ陣営が法廷闘争を拡大し、法的な争いが長引く可能性もある。泥沼化する事態を危惧する声は多いが、木村氏は最後までトランプ大統領のやり方を支持するのだろうか。(春日哲也)

※週刊朝日オンライン限定記事