小室さんは昨年1月に、「金銭問題は解決済み」とする文書を弁護士を通じて公表しただけだ。だが、小室家に400万円を貸したままになっていると主張する、母・佳代さんの元婚約者男性は、代理人を通じて、小室家の代理人弁護士に会いに行った。元婚約者の代理人が話す。

「昨年8月に、わたしと元婚約者男性は、小室さん親子の代理人弁護士と、彼の事務所で面会しました。(1)400万円は貸したという認識なので返してもらいたい(2)佳代さんと会って話をしたい(3)この金銭問題が眞子さまと小室さんの結婚の支障となることは望んでいない。この3点を伝えました。あれから、1年以上過ぎましたが、小室家の弁護士からは何の返事もないままです」

 これでは、秋篠宮ご夫妻が小室さんに望む、「誠意ある対応」は、遠のくばかりだ。

 一方、眞子さまとご夫妻の意見も平行線のまま。それでも、年明けから親子で話し合う場を何度か持つことはできたようだ。

 冒頭に紹介したコラムは9月10日付。ちょうど3年前の9月に行われた、婚約内定の記者会見に思いをはせたのだろうか。翌11日、母の紀子さまは誕生日に際し、眞子さまの結婚について文書で回答している。

「対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切」「長女の気持ちをできる限り尊重したい」

 紀子さまの言葉は、親としての苦渋もにじむが、過去の会見よりは言葉に柔らかさがあり、親子の距離が縮まった様子だ。問題は宮内庁が「2020年に延期」と発表した納采の儀の行方だ。あと2カ月で20年は終わる。眞子さまの時計の針は、動きだすのか。

 11月8日に執り行われる「立皇嗣の礼」で、代替わりの行事は締めくくられる。同30日には、秋篠宮さまが55歳の誕生日を迎えることから、年内に結婚問題への言及があると見られていた。だが、すこし前から宮内庁皇嗣職は、「(発表の時期について)明確に口にした覚えはない」と言いだすなど、暗雲が垂れ込める。

 というのも秋篠宮家の指示がなければ、皇嗣職は何もできないからだ。

「秋篠宮両殿下と眞子内親王で話し合いがまとまらない限りは、何も動かない。納采の儀は、再延期の可能性が強い」(宮内庁関係者)

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