「コロナを受け入れる開業医がどれくらいいるのか」国の方針に疑問の医師も (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「コロナを受け入れる開業医がどれくらいいるのか」国の方針に疑問の医師も

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山内リカ,亀井洋志週刊朝日#ヘルス#新型コロナウイルス
※写真はイメージです (GettyImages)

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インフルエンザと新型コロナの違い (週刊朝日2020年10月23日号より)

インフルエンザと新型コロナの違い (週刊朝日2020年10月23日号より)

 南半球で流行がなかったことや、体内でのウイルスの生存競争など、さまざまな説により、新型コロナとインフルエンザの「ダブル流行」はこないといった見方を示す専門家が実は結構いる。とはいえ、感染のリスクが消えたわけではないので、最新の情報を知っておこう。

【比較表】症状、重症度、治療法…インフルエンザと新型コロナの違いは?

 これからの時期、発熱があった際に最も困るのが、どこに受診すればいいかだろう。

 厚労省は9月、都道府県などに、発熱した人たちの相談や診療体制を、かかりつけ医など地域の医療機関で整備するよう通知を出した。それによると、発熱症状があって感染が疑われる人は、地域の診療所などに電話相談する。その上で受診先を紹介してもらい、そこを訪ねる、という流れが基本となる。

 だが、取材では、診療所の医師が受診相談に応じたり、診療を担ったりすることに首をかしげる専門家も多くいた。

 水野医師は、自身のクリニックでは予約制にして、発熱者と一般患者の動線も分けて診ている。それでも、厚労省が示す方向性を地域の診療所で実現するのは難しいとの見方だ。

「今、慢性疾患の患者さんの受診が減っていて、どこの診療所も経営が逼迫(ひっぱく)しています。そのようななかで発熱患者を受け入れれば、さらに風評被害などで患者さんが来なくなるかもしれません。また、受診相談が増えれば、日々の診療にも影響が出ます。(厚労省の考えを)受け入れる開業医がどれくらいいるかは疑問です」

 濱田教授もこの方向性に疑問を呈する。

「新型コロナとインフルエンザは、発熱、せき、のどの痛みといった症状は同じように表れるので、診察だけで区別することはむずかしい」

 と指摘した上で、

「小さい診療所で感染疑いの人と、それ以外の、例えば、高血圧や糖尿病で受診している患者さんとを分けて診療することが可能なのか。一つの診療所で時間を分けて発熱患者を診たり、野外で対応したりする案が出ていますが、現実的ではありません」

 と意見する。

 地域外来・検査センター(通称PCRセンター)で、インフルエンザ検査も受けられるようにするのはどうだろうか。

 東京都医師会の尾崎治夫会長は、こう述べる。

「1日10人、20人なら、時間を調整すれば対応できるでしょう。しかし、100人、200人になった場合、センターにはそこまでの処理能力はありません。何より、センターに人が集まれば、新たに感染する可能性もあります」

 


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