<たくさんの方との出会いの中で、片山さつき先生とも久しぶりの再会を果たしました。「今日は、山口県からたくさんの人が来てくださっているわね~。10メートル歩いたら、山口県の人に出会うわよ!」と、いつものように元気よくお声をかけていただきました>

 招待者には総理「枠」ばかりか、閣議決定で私人とされた昭恵夫人の「枠」まであったことが明らかになっている。SNS上には、会の写真とともに「安倍昭恵さん、お招きありがとうございました!」などと記載された投稿も見つかる。

 11月8日の参院予算委員会で今回の問題を取り上げた田村智子議員(共産)がこう語る。

「招待客を取りまとめる内閣官房は、人数制限もしなければ、どういう人物を招待するのかチェックすら行っていませんでした。会は園遊会と同様に、各界の功労者をねぎらう栄典です。安倍首相はその公的行事を私物化し、わが身が危なくなると今度は突然中止を決めたのです。秘書に責任を押しつけてトカゲの尻尾切りをするという話はよく聞きますが、伝統ある公的行事をトカゲの尻尾切りにする総理大臣なんて聞いたことがありません」

 しかも、内閣府は招待者名簿を「保存期間1年未満の文書だった」として、恣意的に廃棄した可能性まで出てきた。森友・加計問題と同様に、公文書管理の不適切さも問われるだろう。

 安倍首相の公私混同ぶりに、国民の不満がたまっているが、疑惑の“本丸”は会の前日に催された前夜祭だ。高級ホテル「ニューオータニ」の宴会場で立食形式で行われたという。参加者のブログには「下関市・長門市そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティーが開かれました」との記述もある。

 前夜祭では高級店の料理なども振る舞われたが、会費は5千円。野党議員から安すぎるのではないかと疑問視されているのだ。

 ホテルの広報担当者に確認すると、

「立食のパーティープランでご用意しているのは、お一人1万1千円が基本です。お料理のグレードや量によって、1万3500円、1万6千円の3パターンがあるだけです」

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