ヤクルトの小川淳司監督(中央)(C)朝日新聞社
ヤクルトの小川淳司監督(中央)(C)朝日新聞社
ヤクルトの宮本慎也ヘッドコーチ(C)朝日新聞社
ヤクルトの宮本慎也ヘッドコーチ(C)朝日新聞社

 夏場を迎える前にヤクルトが苦しい状況に追い込まれた。

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 7月1日現在で28勝46敗2分。借金は今季ワーストの18までふくらみ、5位・中日に6ゲーム差、3位・DeNAに8.5ゲーム差まで広がった。逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出も黄信号がともっている。

 6月29日の巨人戦(秋田)では山田哲人が2失策を犯すなど拙守が響き、15連続カード初戦黒星で自力優勝の可能性が消滅した。

 ヤクルトの番記者が話す。

「先発陣が不安定な中、ここから大型連勝で上昇気流に乗ることは難しいと思います。小川淳司監督は今年限りでしょう。このまま負けが込んだら、試合より監督人事が注目されると思います」

 小川監督は2017年に2度目の監督に就任。メジャーから復帰した青木宣親の活躍もあり、18年は前年の最下位から2位に躍進した。

 リーグ優勝を狙った今季だが、先発陣の不調が大きな誤算だった。エースの小川泰弘が2勝8敗で防御率4.86、ブキャナンが1勝5敗、防御率6.42、原樹里も3勝7敗、防御率4.86と先発の軸として稼働しなければいけない右腕3投手がいずれも大きく負け越し、大量失点で降板する試合が目立つ。

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