木原は現在、東京のJOCのエリートアカデミーで練習を重ねる日々で、親元を離れて暮らす。寂しくはないのかと聞くと、博生さんは、

「あまり(笑)。他の生徒もいるんで、それほど寂しいというのはないですね。娘からのホームシックの電話?いや、美悠の場合は絶対に寂しいとか、帰りたいとか言わないですね。精神的にはめちゃくちゃ強いです」

 平野、伊藤に続き現れた新星・木原。1年後に東京オリンピックが迫るが、十分に代表候補になったといえる。父・博生さんも期待する。

「東京五輪は狙ってほしいですね。東京がダメでもその次の五輪で行ってほしいです」

 冷静な14歳の快進撃に、新年早々驚かされた卓球界。今後が楽しみだ。
(本誌・大塚淳史)
※週刊朝日オンライン限定記事