津川雅彦 朝丘雪路と来世でも結婚する?「それは勘弁!」 (4/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津川雅彦 朝丘雪路と来世でも結婚する?「それは勘弁!」

石原壮一郎週刊朝日
津川雅彦(つがわ・まさひこ)/1940年、京都府生まれ。出演した作品は、本人も数え切れない。マキノ雅彦名義で映画監督も。「一時期、若い俳優や監督を連れて、よく祇園とかに遊びに行きました。僕が後輩に伝えられるのは、遊びの大切さぐらいですから」(撮影/加藤夏子)

津川雅彦(つがわ・まさひこ)/1940年、京都府生まれ。出演した作品は、本人も数え切れない。マキノ雅彦名義で映画監督も。「一時期、若い俳優や監督を連れて、よく祇園とかに遊びに行きました。僕が後輩に伝えられるのは、遊びの大切さぐらいですから」(撮影/加藤夏子)

 ジェームス三木さんとのお仕事では、NHK大河ドラマ『葵 徳川三代』の家康役が最高だった。台本のト書きには「爪を噛むのが癖」と書かれてた。それをヒントに、家康の「鳴くまで待とう」と言われる気の長いイメージを払拭し、せっかちな家康を演じて、面白かった。

 新派の花柳(章太郎)先生に「僕は、不器用でダメなんです」と言ったら、「不器用は努力しないと器用になれない。その努力が魅力になる」と言ってもらえた。伊丹、渡辺、ジェームスのお三方は、そういう不器用な津川雅彦を気に入ってくれたのかもしれない。

――人生の後半は仲がよかった兄も2011年に他界。今年4月には、妻で女優の朝丘雪路(享年82、本名加藤雪江)さんが亡くなった。

 雪江はワガママで厄介者だが、根っこがかわいい女でした。結婚したこと、娘を産んでくれたこと、45年共に暮らせたこと、すべては因果関係でつながっていて、良いことも悪いこともあったがすべて必然だった。感謝あるのみ。

 60歳までは死が怖かったが、それは、まだ生きたいという未練があったからでね。今はもう怖くない。死は自分の意思ではどうにもならない。偶然生まれてきたんだから、死ぬときも偶然じゃないと帳尻が合わない。人生も精いっぱい充実させないと、この世に送り出してくれた神様に対して申し訳ないと思う。

 もし生まれ変わってもまた雪江と結婚したいかと言われると、それは勘弁してもらいたい。せっかくなら新しい相手にしたいよ。ハハハ。

(聞き手/石原壮一郎)

週刊朝日 2018年7月6日号


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