2018年の東大の合格発表で、喜びをわかちあう受験生(撮影・加藤夏子)
2018年の東大の合格発表で、喜びをわかちあう受験生(撮影・加藤夏子)
週刊朝日編集部作成。合格者数は週刊朝日、サンデー毎日、大学通信の合同調査から、卒業生数は文部科学省「学校基本調査」から
週刊朝日編集部作成。合格者数は週刊朝日、サンデー毎日、大学通信の合同調査から、卒業生数は文部科学省「学校基本調査」から

 東大と京大の合格者が10日発表された。両大学の合格者数合計を高校の都道府県別にみると、東京都が断トツで多い。ただ、各県の卒業生千人あたりでみると、2017年(昨年)実績では奈良が約22人とトップ。最下位は約0.7人の沖縄で、地域差は30 倍超に達した。18年はどんな結果になるだろうか。

【グラフで見る】都道府県別にみた東大・京大の合格者数合計

 両大学の昨年の合格者数を、出身高校の都道府県別に合計して比べると、トップは東京で約1300人。次に、兵庫約500人、大阪約450人、愛知約390人、神奈川約370人と続く。

 東京は約1300人のうち8割超(約1100人)が東大合格者で、2割弱(約200人)が京大。一方で、2位の兵庫は約500人のうち4割弱が東大で、関西なのに東大志向が強い。兵庫のトップ校の私立灘は昨年、東大に95人、京大に39人合格した(高校のホームページ公表値、以下同じ)。

 3位の大阪は約450人の9割を京大が占め、圧倒的に地元志向。昨年の京大合格者数をみると、府立北野64人、府立天王寺43人と公立勢が健闘した。

 4位の愛知は約390人のうち、京大約6割、東大約4割と拮抗する。愛知の進学校、私立東海の昨年の合格者数は京大36人、東大30人だった。

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