ポスティングシステムでメジャー移籍をめざしていた大谷翔平選手。エンゼルス入りが決まった (c)朝日新聞社
ポスティングシステムでメジャー移籍をめざしていた大谷翔平選手。エンゼルス入りが決まった (c)朝日新聞社

 日本ハム大谷翔平選手(23)が米大リーグ・エンゼルスに移籍すると決まった。「二刀流はどこへ」と米国でも注目され、「大谷の球団が決まらないと、FA市場が動かない」(MLB関係者)という関心事だった。

 交渉期限は12月22日(日本時間23日)だが、8日(同9日)に代理人が早々と発表。MLB関係者が選手の移籍交渉をするウィンターミーティングが日本時間の11日に始まるため、影響しないように大谷側が配慮した、とも言われる。しかし、ベテラン記者はこう語る。

「大谷は米球界で大きなハレーションを起こしていますからねぇ。夢を叶えてメジャーでプレーですけど、苦労することになりますよ」

 米国では、大谷が今年ポスティングで移籍すること自体が理解不能で、“異様な存在”に映っているという。

「契約金の年齢制限ルールがあり、25歳未満でのMLB移籍は不利。大谷は25歳になって移籍すれば、100億円単位の契約金と言われる。せいぜい数億円の契約金しかもらえない今、なぜ移籍するのか?とね」

 MLBの選手会には、大谷選手側とヤンキースなど金満球団とに裏取引があるのでは?との疑念もあった。日米で合意したポスティングシステム改定になかなか同意せず、抜け道があるのではないかと精査していたため、改定承認が遅れたという。

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