1週間後に東京・大手町で開催されたフォーラムで、

「試合に行くつもりで、今から準備している」

 と本気度の高さを見せた。目標は4時間半だ。

 プロフィギュアスケーターの本田武史さんは言う。

「フィギュアをやっていたときにはできなかったことに挑戦するのは良いこと。あれだけの経験をした選手はまずいない。その経験は伝えていくべき。いつかまたスケートの世界に戻ってきてほしい」

 9月には公式のインスタグラムを始めた。舞台鑑賞やマラソン中の写真などをあげ、ファンを喜ばせている。10月8日のインスタは「日本ただいま フランスで出会ったアンティーク食器」。フランス人男性とのルーブル美術館での“デート報道”もあり、引退後の動向も注目されている。

 ファンとしては温かく見守っていきたいところだ。

 名古屋スポーツセンターのリンク脇に立つと冷たい空気が体を包む。リンクに上がれば孤独なことだろう。

 その孤独と向き合い、世界中に感動を与えた。フィギュア大国ロシアの選手が、憧れの選手は「マオ・アサダ」と言っているのを見ると、誇らしい気持ちになる。

 一時はゴールにも見えた平昌五輪。だが、現地には行かず、日本で観戦するという。まずはホノルルマラソンだ。がんばれ、真央!(本誌・大崎百紀)

週刊朝日 2017年11月10日号より抜粋