菅野完・緊急寄稿「捨て身の“籠池砲”が示す安倍夫妻の罪」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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菅野完・緊急寄稿「捨て身の“籠池砲”が示す安倍夫妻の罪」

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6月21日夜、昭恵氏の経営する居酒屋を訪れ「寄付金100万円」を返そうとした籠池氏。報道陣に見せた札束は中身が白紙の「ハリボテ」だった

6月21日夜、昭恵氏の経営する居酒屋を訪れ「寄付金100万円」を返そうとした籠池氏。報道陣に見せた札束は中身が白紙の「ハリボテ」だった

 一方の補助金適正化法違反の容疑は、小学校の建設工事に関し、金額の異なる複数の契約書を作成し、国土交通省の補助金を受ける際、約5600万円(後に全額返還)を不正に受け取ったというもの。

「確かに、我々にも反省せなあかんところはある。お叱りを頂戴するべきところもある。そやけど、今回の容疑二つとも森友問題の『本筋』になんか関係ある話か? これは単に、僕だけを悪者にして全部幕引きにしようとする政権側の思惑を『忖度』した検察当局による国策捜査やわ」(籠池氏)

 確かに、19日に行われた安倍首相記者会見の終了30分後から始まった、森友学園関係先5カ所への一斉家宅捜索は、見ようによれば、大阪地検特捜部が政局の動きを見計らって実施したようにも見える。籠池氏はこう続ける。

「国策捜査やから、てっきりその日のうちに逮捕されるもんやと思ってた。僕をブタ箱に入れたら五月蝿いやつ一人減るしね。幼稚園に家宅捜索が入ったって話を聞いて、背広に着替えてたのもそのためやで」

 この4カ月、籠池氏の運命は転変を続けた。森友問題が初めて国会で議論され始めた頃、安倍首相は「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いている」と衆院予算委で答弁している。ところが、野党側の激しい追及に耐えかねたのか、「私や妻が関係したということになれば、首相も国会議員も辞める」とあらぬことを口走り、森友問題は一気に政局化した。

「あの瞬間からやで。空気が変わったんは。うちの前顧問弁護士が『財務省理財局長がしばらく雲隠れしてくれと言っている』と伝えてきたのもあの頃。安倍さんの胸先三寸で、僕も、僕の家族も振り回されっぱなしや。もうみんな忘れてるかもしれんけどな、証人喚問かて、『首相を侮辱した』って理由やったやろ? 僕がここ数カ月辿った道を見たら、安倍首相の鶴の一声が、どんだけ影響あるか、よう分かるはずや」

 ここ数カ月、安倍首相の答弁、表情、スケジュールに合わせ、籠池氏の運命は左右され、そしてついに今回、家宅捜索にまで発展。


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