Q:宮中祭祀(さいし)も混乱?


A:皇居には皇祖神や歴代天皇などをまつる「宮中三殿」がある。天皇皇后と皇太子同妃が祭祀に臨む際は、古式装束である束帯などを着用し、殿上で拝礼する。一方、他の皇族方はモーニングとロングドレス姿で階段下の庭から拝礼する。「秋篠宮殿下は皇太子に準ずるが、あくまで『皇嗣殿下』。参拝の形式はどうなるのでしょう」(山下氏)

Q:「雅子皇后」のお仕事はどうなる
A:「皇后雅子さま」にとって、ハードルが高いと指摘されるのが宮中祭祀だ。長期療養に入ってからの出席は、09年、そして16年春の2回のみ。

「皇后陛下は、持病の頸椎(けいつい)症性神経根症の痛みに耐えながらも『女性側の宮中祭祀の礼法が途絶えることがないように』と祭祀にお出ましになっています。装束で臨む祭祀がご負担であるならば、皇嗣妃となる紀子妃殿下が役割を果たす選択肢もあります」(山下氏)

 二つ目の壁は、皇居にある「紅葉山御養蚕所」での皇后による「ご親蚕」。美智子さまはここで専門職員と蚕に餌をあげたり、養蚕の作業をする。秋篠宮家眞子さま佳子さまは手伝いをしていたが、雅子さまや愛子さまのお名前は聞こえてこない……。

Q:国民人気の中心は
A:天皇陛下は昨年夏、明石さんに電話をして、大正天皇の摂政を務めた昭和天皇の例を挙げ、「摂政制度が無用な対立を誘発する危険性がある」と懸念を示した。退位後もいまの両陛下を慕う声は大きいだろうし、新天皇は単独公務も少なくないだろう。

 有識者会議の関係者がこう話す。「次の皇位継承者は、天皇の息子ではなく、弟宮です」
 両陛下が大切に守ってきた慰霊や皇室の伝統などを秋篠宮ご一家も引き継ぐ。

「これからは上皇ご夫妻、天皇ご夫妻、皇嗣ご夫妻という3組の星が同時に光り輝くことに。ご活動の切り分けも課題でしょうね」(前出関係者)

Q:眞子さまは結婚後どうなる
A:眞子さまの結婚は、来年の見通しだ。今回、「女性宮家」検討再開の可能性はその先の話。眞子さまは結婚と同時に皇籍を離脱して、国民として戸籍に名前が記される。結婚に伴い1億5千万円程度の一時金が贈られる。

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