視力悪いと認知症になる?“眼”との正しい付き合い方 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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視力悪いと認知症になる?“眼”との正しい付き合い方

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週刊朝日#病気
高齢者に多い眼の病気の正しい治療法とは(※イメージ)

高齢者に多い眼の病気の正しい治療法とは(※イメージ)

眼のいい病院

朝日新聞出版

978-4022775122

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 筑波大学では、白内障手術を受けた55~93歳の88人(認知症ではない人)を対象に、術前と手術2カ月後で「本人が感じる見えやすさ(アンケート方式)」や「認知機能(MMSE)」がどう変化したかを調べている。

 その結果、術後はものが見えやすくなってQOLが向上しただけでなく、認知機能も明らかに改善した。ただし、調査対象者には「すでに認知症を発症している人」は含まれていない。前出の緒方医師はこう話す。

「われわれの調査でも、認知症の発症後に白内障手術をしても認知機能は改善しないことがわかっています。認知症は進行性の病気なので、なってしまえば認知機能を元に戻すことは期待できません。発症前に手術し、視力の改善を図ることが大事です」

 白内障による視力低下で生活に不便を感じていても、手術まで時間がかかったり、手術しないままだったりする人は少なくない。

 神奈川県在住の小澤和弘さん(65)は、見えづらいために外出先で転ぶのを恐れて引きこもりがちになり、口数も減った。「認知症ではないか」と心配した家族に連れられ、病院のもの忘れ外来へ。検査をしたところ認知症ではなかったが、担当医があまり見えていないことに気づき院内の眼科へ紹介してくれた。

「年なので見えにくいのは仕方がないと考えていた。自分から眼科を受診しようとは思いませんでした」

 と、小澤さんは話す。白内障の手術を受けてよく見えるようになると、以前より活動的になり、ハイキングや登山にも出かけるようになった。

週刊朝日 2016年4月8日号より抜粋


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