志願者増の有効策として近年注目されているのが、TOEFL、TOEIC、英検などの英語外部試験利用入試。法政大でも、今年導入した人間環境学部で2割以上、志願者を増やした。

 河合塾教育情報部チーフの富沢弘和さんはこう話す。

「昨年は英語外部試験活用“元年”でした。今年は約20大学が新規に実施し、拡大しました。東京海洋大は原則として英語外部試験のスコアが出願要件です」

 英語外部試験導入の背景には、「読む」「聞く」「書く」「話す」を評価したい大学側の意向がある。今年は青山学院大、東洋大、法政大、立教大、立命館大、関西学院大が英語4技能の外部試験を導入。来年は早稲田大、明治大でも導入予定だ。

「今後さらに増えていくでしょう」(前出・石原さん)

週刊朝日  2016年2月19日号より抜粋