例年、10月初旬から風邪の患者が増え始める。咳、鼻水、のどの痛み…症状は千差万別。大事なのは自分自身に合った対策だ(※イメージ)
例年、10月初旬から風邪の患者が増え始める。咳、鼻水、のどの痛み…症状は千差万別。大事なのは自分自身に合った対策だ(※イメージ)

 例年、10月初旬から風邪の患者が増え始める。咳、鼻水、のどの痛み……症状は千差万別。大事なのは自分自身に合った対策だ。

「自分の体を常にモニタリングする。そういうクセをつけるといいですよ」

 芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長の今津嘉宏医師(52)はそう話す。風邪のひき始めには、必ず何らかの兆候がある。寒気、のどの違和感、倦怠感……自分なりに風邪のサインを敏感に感じ取るよう心がけてほしいという。

 今津医師自身にとっては「患者と話していて声が出にくくなる」のが風邪のサインだという。

 サインを感じると、首元を冷やさないよう診察中でもネクタイをしめる。足元を温めるために靴下を2枚重ねてはく。ゴムの跡が付くようなきつい靴下だと血行を悪くし、かえって冷えを促進してしまうから緩めの靴下を常備している。昼食には薬味たっぷりのうどんを食べるという。

 さらに――。東洋医学に詳しく、著書『89.8%の病気を防ぐ 上体温のすすめ』などで「体を温めること」の重要性を訴えている今津医師には、究極の風邪予防法がある。

「スポーツドリンクを温めて飲むんです」

 スポドリといえば、運動した後に冷えた状態でグビグビ飲んでこそ、そのありがたみがあるはずだ。だが、「今津式上体温法」では、電子レンジや鍋で加熱する。

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