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「原発」に関する記事一覧

スクープ!でたらめ除染 放射性ガラクタ、民家の庭に不法投棄
スクープ!でたらめ除染 放射性ガラクタ、民家の庭に不法投棄 パワーショベルが、地中に深く埋められた「除染の闇」の動かぬ証拠を掘り起こした。除染特需となっている福島県で放射能を帯びたガラクタを除染業者が家主に無断で庭に埋める、という前代未聞の不法投棄事件が今西憲之と本誌の取材で明らかになった。福島警察も捜査に乗り出した。

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山本太郎を擁護した意外な面々 英BBC、ワシントン・ポスト、英・カトリックの聖職者
山本太郎を擁護した意外な面々 英BBC、ワシントン・ポスト、英・カトリックの聖職者 秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡し、猛烈なバッシングを浴び、国会で「厳重注意」処分を受けた山本太郎参院議員(38)。だが、海外では意外な面々から、その行動を「日本のタブーに立ち向かった勇敢な政治家」と支持する声が相次いでいる。「まさか」の反応が海外で起こっている理由をジャーナリストの桐島瞬氏と瀬川牧子氏が探った。
東電3期ぶりの黒字化 事故処理より会社存続を優先か?
東電3期ぶりの黒字化 事故処理より会社存続を優先か? 衝撃の事実が、10月31日に発表された東電の決算(4~9月期)で明らかになった。膨大な費用がかかる事故処理で赤字決算かと思いきや、なんと3年ぶりの黒字となったのだ。前年の同じ時期は1662億円の大幅な経常赤字だっただけに、急回復ぶりが目立つ。発表資料によると、コスト削減を行ったというが、その内容が驚きだ。

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    福島第一原発収束作業日記
    福島第一原発収束作業日記 福島第一原発で、4号機の使用済み核燃料を燃料貯蔵プールから取り出す作業が今月中にもスタートするという。燃料の数は4号機だけで1533本(1~4号機全体で約3100本)。大丈夫なんですかね。  そこで、この本。ハッピー著『福島第一原発収束作業日記』。2011年3月20日から2年余にわたるツイートをまとめた貴重な現場報告集だ。事故直後の衝撃もさることながら、著者が再三訴えるのは政府や東電の対応がいかに現場を混乱させ、作業を滞らせるかってことである。  たとえば東電がつくった机上の空論的「工程表」に対する疑問。〈東電も、政府の戦略に加担した工程を早く現実的な工程に見直して欲しいよ〉〈このままの工程じゃ、無理して必ず弊害が出てくるよ〉(11年5月9日)。11年12月16日、当時の野田首相が出した「収束宣言」が現場に与えた影響も予想を超えている。  まず賃金の問題。〈原発事故の「緊急作業」は名目上終了した事になり、作業員単価や危険手当の金額が大幅に下がってしまったんだ〉。次に契約や書類の問題。すべての作業に事故前と同様の契約書や仕様書が必要になり〈作業が後手後手になっていったんだよね〉。そして東電のコストカット。収束宣言以降、競争入札が増え、原発での経験や実績がなくてもギリギリのコストで処理を請け負う会社が増えた。その結果は〈工事の品質も含めて、後からいろんな部分に悪影響として出てくるんだ〉。 〈トラブルの多くは、十分予測出来た事なんだ〉と著者はいう。〈予算削減、設計簡素化、工期短縮、行き当たりばったりの対応・対策のツケが、今になって露呈してきてる感じなんだよね〉〈今のままじゃ40年後の廃炉とか、絶対に不可能だよ〉。  この人を原子力規制庁のスタッフに加えなさいよ、といいたくなるような鋭くもゾッとする指摘の数々。ツイッターは現在も継続中。鎌田慧『自動車絶望工場』(73年)や堀江邦夫『原発ジプシー』(79年)の系譜に連なる第一級の証言だ。

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