【SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋(銀座)】
 そろそろ刺激が欲しいという方には、こちらの「麻婆麺」(1000円)をオススメしたい。
SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋の「麻婆麺」(1000円)はモチモチの麺が美味しさを引き立てる(筆者撮影)
SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋の「麻婆麺」(1000円)はモチモチの麺が美味しさを引き立てる(筆者撮影)

 このところ、担々麺がブームになっているが、ここは担々麺の他にも麻婆麺、酸辣湯麺など辛い麺を多数ラインナップ。辛党にはたまらないメニュー構成となっている。

 鶏と野菜ベースのスープの上に麻婆豆腐がたっぷりかかっており、粘度は高め。山椒がかなり効いていて、程良いシビれがたまらない刺激だ。麺は三河屋製麺の太麺でモチモチとした食感が美味しさを引き立てる。

 麻婆とスープを別々に楽しみながら、だんだん混ぜそばのように混ぜて食べるのが筆者オススメの食べ方。卓上のぶどう山椒オイルがかなり効果的で、花山椒の痺れに合わせてぶどう山椒の爽快な香りを楽しんでほしい。新年は3日から営業。

【MENSHO SAN FRANCISCO(新宿)】
 そろそろ和食に飽きてきたという方には、アメリカで大人気の一杯をオススメしたい。

「MENSHO」グループの初海外店舗「MENSHO SAN FRANCISCO」が新宿ミロードの7Fレストランフロアに昨年夏、オープンした。サンフランシスコで大行列をなす人気店で、ミシュランUSAのビブグルマンを2年連続で受賞しているお店だ。

 ここの「鶏白湯らぁめん」(860円)は油をできるだけ排除し、鶏白湯と豆乳クリームで仕上げた一杯。鶏の旨味溢れるスープに豆乳のクリーミーさをプラスし、さらにゆずの酸味と香りを加えている。具は炙りチャーシュー、味玉の西京漬け、ナッツ、ザクロの実などをトッピング。麺は北海道産の小麦「ゆめちから」にキヌアを配合した自家製の多加水手もみ麺で、スープに大変よく絡んで美味しい。

MENSHO SAN FRANCISCOのアメリカンな一杯「鶏白湯らぁめん」(860円)もオススメだ(筆者撮影)
MENSHO SAN FRANCISCOのアメリカンな一杯「鶏白湯らぁめん」(860円)もオススメだ(筆者撮影)

 今まで食べたことのない、ここにしかない鶏白湯ラーメン。アメリカでの人気の秘密を探ってみよう。新年は2日から営業。

【ラーメン専門店 本家 第一旭 新宿店(新宿御苑前)】
 京都の名店「第一旭」が昨年12月、遂に東京進出。昭和22年創業で、70年以上の時を経て東京にやってきた。早朝5時から行列ができる超人気ラーメン店ともあって、出店前から話題を呼んだ。

 京都というとあっさりしたものを思い浮かべるかもしれないが、ラーメンはことのほか味の濃いものが多い。

「チャーシュー麺」(950円)に「九条ネギ増し」(50円)が筆者一押しの食べ方だ。麺は京都の近藤製麺製で、細めだが麺肌が丸くなく角切りのストレート麺。程よい歯ごたえがあって独特の食感だ。

京都の名店・第一旭の「チャーシュー麺、九条ネギ増し」(950円)は突き抜けるように旨い(筆者撮影)
京都の名店・第一旭の「チャーシュー麺、九条ネギ増し」(950円)は突き抜けるように旨い(筆者撮影)

 スープは豚骨清湯。豚骨を白濁する手前まで炊いて、余計なものを入れずに豚の旨味とコクのみで勝負している。突き抜けるような豚の旨味が最高の一杯だ。薄めのチャーシューで麺とネギを巻いて食べると一段と旨い。京都の美味しさをぜひ体験してみよう。新年は5日から営業(5日、6日は15:30まで)。

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フェリーと飛行機で8時間の”難関”店の一杯