新型コロナウイルスの感染症法の位置づけが「5類」に移行してから、1年が経とうとしています。大手旅行会社JTBが実施したアンケート調査などによると、今年のGWに海外旅行に出かける日本人の数は、コロナ禍前の8~9割程度まで回復する見通し。今年の夏休みには海外旅行を検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。その目的地として、オーストラリアが注目を集めています。その理由や、小学生のうちに海外に出かけることの意義をオーストラリア政府観光局 日本・韓国地区局長のデレック・ベインズ氏に聞きました。

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大自然と先住民の文化を家族で体験しよう!

――現在、オーストラリアの観光事情はどのような状況でしょうか。

 オーストラリアも日本同様、観光で訪れる人たちが世界中から戻ってきています。オーストラリア政府統計局(ABS)によると、コロナ禍前の2019年の日本人渡豪者数は49万8千人で、6年連続プラスでした。コロナの影響を受けたものの、2023年は当時の60%が渡豪し、順調に回復しています。今年はさらにたくさんの人が訪れてくれると、楽しみにしています。

 日本からの旅行者は、小さなお子さんを連れたファミリーから年配の方まで、実に幅広い年齢層であることが特徴です。小学生くらいの年齢のお子さんもたくさん訪れて、オーストラリアならではの文化や自然を楽しんでいます。

――オーストラリアが人気の理由は、どんなところでしょうか。

 オーストラリアは、大陸全体から成る世界唯一の国として知られています。それぞれの地域によって異なる表情を楽しめるのは、大きな魅力だと思います。

 たとえば、自然です。オーストラリアでは、日本とは違う雰囲気の自然に触れることができるでしょう。たとえば、熱帯雨林や世界自然遺産のウルル(エアーズロック)があることで知られるアウトバックの砂漠、夏でもスキーができる地域やグレートバリアリーフのように冬でも泳げる海など、幅広い自然があります。

ラクダに乗ってウルル(エアーズロック)を巡るツアーも。●Uluru-Kata Tjuta National Park/Uluru Camel Tours
美しいサンゴ礁の海、グレートバリアリーフ。●Great Barrier Reef, Queensland/Tourism Australia
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