翔太郎氏の一連の“不祥事”は、岸田首相の政権運営にどう影響するのだろうか。

 尾藤氏は、

「現在、自民党は公明党と選挙協力について議論しているところで、そこに翔太郎氏の不祥事があり、支持率を下げてしまったのはかなり痛かったでしょうね。『すぐに解散』というのではなく、『一度地ならしをして』ということになるのではないでしょうか。例えば、北朝鮮の人工衛星の打ち上げについて防衛相が破壊措置命令を出しましたが、ここをきっちり対応して、そして次に、内閣改造に着手する。良いニュースを積み重ねて解散のタイミングを探るという形ではないでしょうか」

 との考えを示す。

岸田文雄事務所からの回答
岸田文雄事務所からの回答

 今回の翔太郎氏の期末・勤勉手当の件などについて、本人宛てに質問状を送ったところ、岸田文雄事務所から

「ご質問の件につきましては、すでに本日の官房長官記者会見で説明しているとおりです」

 とだけ回答があった。

 翔太郎氏の更迭で、今後は父親の足をひっぱることはなくなるのだろうか。

(AERA dot.編集部・今西憲之、吉崎洋夫)

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら
著者プロフィールを見る
吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

吉崎洋夫の記事一覧はこちら