最近のりゅうちぇるさん(本人インスタグラムより)
最近のりゅうちぇるさん(本人インスタグラムより)

 それで立場について考えたとき、いま自分という人間に自信があるのか、パパとして幸せなのか、ということをいっぱい考えて、自問自答を繰り返して、話し合いも繰り返してきました。

 そんな中でたどり着いた結論が、自分の大切なもののなかで捨てるものはひとつもないなと。ただ、自分がもやもやしていた「夫」、「旦那」という立場だけを卒業させてもらえたら。

 てこがさっき言ってくれたように、僕の愛にはうそは一つもなかったし、家族を守る、子どもを育てたいという気持ちは変わらずある。それをてこが受け入れてくれました。

 何か一つを卒業したら、新しいことを一つ始めたり、もしくはすべて卒業したかのように映ってしまうような反応もいただきましたが、そうではないです。「新しい家族の形」と言ってしまうと簡単なのですが、こればかりは、これからの、僕たち比嘉家の形を皆さんに見てもらって、受け入れてもらっていくしかないなと思っています。

ぺこ 「一人の母親である前に一人の女性だから」という言葉をよく聞きますよね。その考えも素敵だと思うし、理解もしますが、私の場合はぜんぜんそうではなくて、一人の女性や一人の人間である前に、息子のお母さんであることが何よりも大きいです。

 息子を妊娠した瞬間から、息子が一番大事な存在なんです。私はそれが母親だと思っています。だから、周りから「ぺこちゃん幸せにならないとダメだよ」って、優しさから皆さん言ってくれるんですが、私は大切な息子が毎日元気で、何事もなく笑顔で過ごしてくれていること、大切なryuchellが生きて、息子の父親として一緒にいてくれること、今まで何ら変わりのないママ・パパ・息子という形のまま、これからもいてくれること、それだけで私は幸せです。

――「他に好きな人が出来たのではないか」という声もありました

りゅう そういうわけではないです。ただ、そう思われるのも仕方がないなと思います。それくらい新しいことをしているんだと感じました。

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「間違っているんじゃないかと思ったことも何回もあった」