巨人と同様に若返りの「変革期」真っただ中の中日は最下位に低迷しているが、5位・巨人とのゲーム差は3.5。CS圏内に割って入る可能性は十分にある。貧打の解消が大きな課題で、大野雄大柳裕也の「ダブルエース」が白星を伸ばせるかが命運を握る。

 在京テレビ局の関係者はある懸念を口にする。

岡本和真に元気がないのが気になります。好不調の波が激しく、ボール球に手を出す場面が目立つ。ヤクルトは4番の村上宗隆が三冠王を狙える活躍でチームを引っ張っているように、巨人も岡本が本来の状態を取り戻さなければ、白星をなかなか積み重ねられない。主将の坂本勇人が腰痛で戦線離脱しているため大きな負担が掛かりますが、復調してほしいですね」

 2018年から4年連続30本塁打以上をマークし、20、21年と本塁打と打点の二冠王を2年連続達成と実績は申し分ない。2位以下の混戦を抜け出すために、投手陣の立て直しと岡本の打棒爆発がポイントになりそうだ。(梅宮昌宗)