放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん
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放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、コロナ感染後の後遺症の怖さについて。

【グラフ】後遺症の患者が多い年代、性別のデータはこちら

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 今週のニュースで、コロナ感染後、専門の外来を設けている医療機関には味覚や嗅覚(きゅうかく)の異常のほか、倦怠(けんたい)感や集中力の低下などの症状に悩む患者の相談が相次いでいると。

 厚生労働省は後遺症の実態の把握と新型コロナが医療態勢に与える影響を調べるため、今月から2億円の予算をかけて調査を始めたとのことなのですが、オミクロン株は後遺症の出ている人が多いとよく聞きます。

 僕はコロナに感染し、先週退院したのですが、まあまあな後遺症に悩まされています。

 まず、味覚異常。入院中に、うちのスタッフがカレーを差し入れてくれました。大好きなお店のカレーの中辛。食べると、めちゃくちゃ辛くて、思わずスタッフに電話して「中辛じゃなくて激からじゃないか!」とクレームを言ってしまいました。楽しみにしていたカレーだけに。

 スタッフは中辛を頼んだと言っているのですが味は激辛なので、お店の人が間違えたのかと。翌日、スタッフが豚丼を差し入れしてくれました。それを食べてみると「からーーーーい」。そこで気づくのです。「あれ?僕の味覚の問題か?」と。

 コロナになり、味覚と嗅覚がなくなった人は周りにも結構いますが、味覚過敏になるなんて。

 病院の先生に相談すると、「そういう風に出る人もいるんですよね」と。しょっぱいものがめちゃくちゃしょっぱく、スパイス的なものはめちゃくちゃ辛く感じる。

 そこから味覚がちょっとずつ変化していって、味覚を感じないものと、めちゃくちゃ感じすぎるものとわかれていって、ご飯を食べても味のバランスがめちゃくちゃ悪い。退院して1週間過ぎましたが、いまだ、味覚は治りません。

 そして、もう一つ。これが本当にしんどいのですが、右耳が聞こえにくくなってしまいました。中耳炎みたいな。ずっと水の中にいる感じ。

 退院したあと耳鼻科を受診したら、副鼻腔炎からの中耳炎のようになっていて、これもコロナの後遺症だと。こちらの耳もいまだ治っておりません。聞こえづらいしイライラします。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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オミクロンは後遺症まで含めて怖い病気