阿部サダヲが語る、めちゃくちゃ怒られた「ダメ過ぎ」20代 「遅刻ってカッコいいと思っていた」

CULTURE&PEOPLE

阿部サダヲ

2022/04/10 11:30

阿部サダヲさん(撮影/写真部・戸嶋日菜乃、ヘアメイク/中山知美、スタイリスト/チヨ〈コラソン〉)
阿部サダヲさん(撮影/写真部・戸嶋日菜乃、ヘアメイク/中山知美、スタイリスト/チヨ〈コラソン〉)

 舞台「ドライブイン カリフォルニア」、映画「死刑にいたる病」、ドラマ「空白を満たしなさい」と、今年も話題作への出演が続いている阿部サダヲ。1992年に大人計画に参加し、俳優としてのキャリアをスタートさせた阿部に、「30歳までに芽が出なかったら辞めようと思っていた」という20代を振り返ってもらった。

【写真】「有名になって『よっしゃー!』とか、思ったことない」と語る、大人計画の人気俳優は

*  *  *

――日本総合悲劇協会「ドライブイン カリフォルニア」は、大人計画を主宰する松尾スズキさんの作・演出による作品。初演は1996年ですが、当時、阿部さんは俳優として活動しはじめて4年目でした。

阿部サダヲ(以下、阿部):まだ役者では食べていけなかったですね。「ドライブイン カリフォルニア」の初演は舞台の仕込みやバラし、荷物を運んだりもしてました。

■ステージ出演後にトラックで運搬をする日々

阿部:大道具も小道具も、当時はすべて役者がやってたんですよ。宮藤さん(宮藤官九郎)もガチ袋を腰に付けて、なぐり(金槌)でトントンやってましたから。皆川くん(皆川猿時)は小道具を作ってたんだけど、ぜんぜんダメでしたね。ある舞台のために、皆川くんが古地図を作ったことがあって。がんばってコーヒーとかで汚してみたらしいんだけど、それを見た松尾さんが「なんだこれ」って呆れてました(笑)。僕も先輩の役者に「小道具係をやって」と言われたんだけど、「イヤです」って断っちゃったんです。だって、出来ないものは出来ないですから。

――役者をやるために「大人計画」に入ったんだから、と?

阿部:そうそう。ただ、僕は「大人計画」に入る前にトラックの運転手をやってたから、トラックの運転は苦にならなかったんですよね。グループ魂(阿部サダヲがボーカルをつとめるバンド)が1997年に初めて赤坂BLITZでライブやったときも、ステージをバラして、トラックで運んでました。ライブのゲストで深津絵里さんが出てくれたんですが、打ち上げの席に俺がいなかったから「ボーカルがいないんですか?」ってビックリしてたらしいです(笑)。当時はそれが普通だったんですけど、いまは裏方の仕事をやってくれるスタッフがいるし、小道具などは外注もしていて。自分が「イヤです」と言ったことで、少しは流れが変わったのかもしれないですね(笑)。

――96年の阿部さんは、ドラマ「キャンパスノート」、映画「トキワ荘の青春」、舞台「ファンキー!」「ナオミの夢」などに出演し、役者として注目されはじめた時期。もちろん「役者としてやっていく」というのは決めていたんですよね?

阿部:いやいや、そんなことないですよ。96年って、26歳ですから。役者に対してそんなに強い気持ちはなかったし、親や周囲の人にも「30歳までに芽が出なかったらやめる」と言ってました。

NEXT

松尾スズキさんに怒られた理由は…

1 2 3 4

あわせて読みたい

  • 星野源が“スター”になってからの接し方 松尾スズキが予想

    星野源が“スター”になってからの接し方 松尾スズキが予想

    週刊朝日

    11/18

    生田絵梨花(乃木坂46)/神木隆之介/阿部サダヲ/麻生久美子ら出演、松尾スズキ作・演出ミュージカル【キレイ】上演決定

    生田絵梨花(乃木坂46)/神木隆之介/阿部サダヲ/麻生久美子ら出演、松尾スズキ作・演出ミュージカル【キレイ】上演決定

    Billboard JAPAN

    5/21

  • 大人計画の“ダウナー俳優”村杉蝉之介 入団のきっかけはクドカンの演技

    大人計画の“ダウナー俳優”村杉蝉之介 入団のきっかけはクドカンの演技

    週刊朝日

    12/6

    松尾スズキの功績? クドカン、阿部サダヲが生まれた理由

    松尾スズキの功績? クドカン、阿部サダヲが生まれた理由

    週刊朝日

    4/3

  • 星野源が11年前の楽曲を再レコーディング、松尾スズキによる<R18>問題作の主題歌に

    星野源が11年前の楽曲を再レコーディング、松尾スズキによる<R18>問題作の主題歌に

    Billboard JAPAN

    7/2

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す