下位低迷の広島、かつての黄金時代が見る影なし…金本知憲氏の「復帰待望論」

2021/10/05 14:12

金本知憲元阪神監督 (c)朝日新聞社
金本知憲元阪神監督 (c)朝日新聞社

 昨季の最下位から首位で快進撃を続けるヤクルト。そのヤクルトに1日からの本拠地・マツダスタジアムで同一カード3連敗を喫した広島に元気がない。1日の1戦目に逆転負けを喫すると、2、3戦目は相手の勢いに飲み込まれ、試合の主導権を握れないまま敗れた。

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「戦力を考えたらこの位置にいるチームではないのですが…。広島には良い選手がたくさんいます。球団創設史上初のリーグ3連覇を達成した2016~18年と比較しても大きく戦力ダウンするわけではない。救援陣が不安定なのが課題ですが、それはどのチームも抱えている懸案事項です。気になるのは広島伝統の粘り強さが消えてしまっていること。野球が大味で失策や目に見えないミスが攻守で目立つ。勝負所で点が取れず、失点して試合を落としてしまう。優勝を狙えるメンバーはそろっているだけに、もったいなく感じますね」(スポーツ紙記者)

 タレントがそろっているのは決して過大評価ではない。侍ジャパンが金メダルに輝いた東京五輪で、12球団最多の4選手が選ばれたのが広島だった。菊池涼介はヤクルト・山田哲人、楽天・浅村栄斗を押しのけて二塁でスタメン出場し、鈴木誠也は全試合で4番を務めた。森下暢仁も決勝・米国戦に先発して5回無失点の快投。新人の栗林良吏は守護神を務め、全試合登板で2勝3セーブと大活躍した。故障で出場辞退したが、曾澤翼も捕手の2枠で選出されていた。

 リーグ3連覇の時にショートストップを務めた田中広輔は打撃不振でスタメンを外れる機会が増えたが、高卒3年目の小園海斗が定位置を奪って攻守に躍動。林晃汰、坂倉将吾とクリーンアップを打てる強打の若手たちが育っている。前半戦不振だった西川龍馬も夏場に入って調子を上げている。投手陣を見渡しても自身初の2ケタ勝利をマークした九里亜蓮、大瀬良大地、森下、床田寛樹と計算のできる先発投手はそろっている。

 だが、結果が伴ってこない。10月4日現在で50勝64敗11分。リーグ優勝どころか、CS進出も絶望的で、最下位・DeNAが1ゲーム差に迫ってきている。佐々岡真司監督は今季が2年契約の最終年。このまま浮上できないなら、退団が濃厚となるだろう。

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