バットでなぐられたような激しい頭痛は「くも膜下出血」の疑い 警告頭痛の症状とは? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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バットでなぐられたような激しい頭痛は「くも膜下出血」の疑い 警告頭痛の症状とは?

※写真はイメージです(写真/Getty Images)

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くも膜下出血データ

くも膜下出血データ

脳卒中の種類

脳卒中の種類

 発症すると激しい頭痛や嘔吐、意識障害などが表れ、約3分の1が命を落とす「くも膜下出血」。働き盛りの40代後半から増えるが、60代以降の女性も多い。前兆症状がみられることもある。現在わかっている原因やリスク因子を取材した。

【データ】くも膜下出血にかかりやすい性別は?主な症状は?

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 脳梗塞、脳出血とともに脳卒中の一つとして知られる「くも膜下出血」。脳動静脈奇形による出血や、事故や転倒などによる頭部外傷が原因の場合を除けば、その約8割は「脳動脈瘤の破裂」によるものだという。

 脳動脈瘤とは、脳の血管の分岐部などが風船のようにふくらみ、瘤になっている状態だ。ふくらんだ部分の血管の壁は薄く弱くなっているため、なんらかのストレスが加わると破裂し、脳の表面を取り囲む「くも膜」の下の隙間(くも膜下腔)に血液が流れ込む。これが「くも膜下出血」である。

 発症時の症状として、「これまでに経験したことのない」「バットでなぐられたような」激しい頭痛や嘔吐、意識障害などが起きる。軽症では頭痛・嘔気・嘔吐、重症では意識障害が前面に出る。

 そして、脳の血管が詰まる脳梗塞や、脳内血管が破れて出血する脳出血のような「半身のしびれ」や「片麻痺」「ろれつがまわらない」などの症状は基本的にみられない。

 主な原因は脳動脈瘤の破裂だが、まれに、動脈の壁が裂けてできた「解離性脳動脈瘤」の破裂による場合もある。椎骨動脈に生じやすく、椎骨動脈の走行する後頭部に激痛が生じる。

■小破裂による警告頭痛も

 脳動脈瘤の破裂は突然発症する。出血の量が多いときにはすぐに意識がなくなり、重症の場合には病院にたどり着く前に亡くなる場合もある。大出血の前に「警告頭痛」と言われる前兆症状がみられることもあるという。昭和大学藤が丘病院脳神経外科診療科長の津本智幸医師は次のように話す。

「脳動脈瘤が少し破れて出血すると、いつもの頭痛とは違う『ドン』と強い痛みを感じることがあります。微小な出血だと、すぐに血栓ができて出血が止まり、痛みも治まりますが、あくまでも一時的です。これが再び破裂すると多くは命にかかわる大出血となります」


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