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小池百合子は古いオッサン政治への反発の受け皿になった 自民と立憲が都議選で負けた理由

連載「おんなの話はありがたい」

小池百合子東京都知事(c)朝日新聞社

小池百合子東京都知事(c)朝日新聞社

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

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 作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、秋の衆議院選挙の“前哨戦”となった東京都議選について。その結果をジェンダー問題という視点から分析すると「面白い」選挙だったという。 

【写真】二階幹事長が推す? ポスト菅の大穴はこの人
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 自民と立憲が負けた都議選だった。当初の予想では、都民ファーストが議席を大幅に減らし、自民がその分議席を増やし、さらに立憲も告示前の8議席から3倍は議席を伸ばせるのではないかと予測されていた。

 その予想も都民としてはどうかしているとは思う。コロナ対策にしても、東京五輪強行の姿勢にしても、この国に暮らす人の声を聞かない自民党が勝つなんてどうかしているし、立憲に風が吹く気配はまったく感じなかった。

 結果は、小池百合子都知事の強さを改めて見せつけ、そして共産党が「野党」としての顔になっているのを改めて実感する結果だった。私は文京区に暮らしているが、共産党の新人である40代の福手裕子さんがトップ当選し、自民党の現職を落としたことには驚いた。日野市でも共産党の女性新人が、自民党の男性現職を落とした。大田区でも立憲候補を差し置いて、共産党の女性現職がトップ当選している。

 いったい、これはどういうことなのだろう。今の国会に対する希望のなさはもちろんのこと、やはりジェンダー問題が票を動かす力になっているのではないか。

 共産党に対する“アレルギー”はある世代以上には(50代以上か)根強いものがあるが、若い世代には共産党に対する偏見がなく、むしろジェンダー平等を綱領に掲げてからは共産党イベントに若い女性たちの姿が目立つようになっている。国会でも、共産党の田村智子さんの目力と鋭い質問で菅さんをいら立たせる姿には圧倒的な存在感があり、“タムトモ”の愛称で支持層が広がっているように、共産党に対する距離を縮める有権者が若い層に増えているようだ。また今回の都議選候補者31人のうち18人が女性候補というのも、ジェンダー平等への取り組みの信頼を深めるものだった。


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