エンゼルス・大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルス・大谷翔平(写真/gettyimages)

 大谷翔平(エンゼルス)はメジャーリーグ全体を見渡しても、特別な存在になりつつある。

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 渡米当初は懐疑的に見られていた二刀流だったが、メジャー4年目で本格的にブレークの予感が漂う。今やチームの中心として投打で結果を残し称賛を浴び続けている。

「存在感は今やトップクラス。チームにとって投打で欠かせない選手。ジョー・マドン監督自ら、完ぺきな野球選手と認めている。象徴的だったのは試合当日に登板回避したアスレチックス戦。目先にこだわらず、中心選手を大事に使いたいがための選手起用だった」(ロサンゼルス在住スポーツライター)

 5月27日(以下、日付は全て現地時間)、交通渋滞のためホテルから球場へのバス移動が不可能となり、急遽、電車移動に変更。球場入りが遅れることとなり、定時でのルーティーンができなくなった大谷の先発登板が回避された。

「DH制を使わず投打での出場になるため、投手、野手両方の試合前準備が必要。パフォーマンス発揮のため、そして故障予防から疎かにできない。前もって様々なトラブルは想定していたはずで、チームとして混乱はなかった。大谷も翌日の登板で負けはしたが、好投して試合は作った」(ロサンゼルス在住スポーツライター)

 翌28日に大谷は投手専任で先発し、6回0/3を投げて被安打3、5奪三振、自責点3の内容だった。今季初黒星を喫したが、これまで7試合に先発して、防御率2.72と安定したピッチングを見せ、36回1/3の投球回に対し、三振はイニングを大きく上回る50個を奪っている。打つ方でも現在ア・リーグの3位の15本塁打を放つなど、投打でトップクラスの成績を残し、野球の本場のファンを唸らせている。

「26歳という年齢を考えても、ここからピークを迎えて5年は計算できる。またエンゼルスのビジョン次第では、契約期間内でもトレードの可能性もある。グラウンド内外で、ここ2年の大谷からは目が離せない」(MLBアジア地区担当スカウト)

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FA前に大型契約提示も?