打撃力は本物だった? なぜ巨人・戸根は「二刀流」を早い段階で諦めたのか (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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打撃力は本物だった? なぜ巨人・戸根は「二刀流」を早い段階で諦めたのか

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今季からは再び投手に専念する巨人・戸根千明 (c)朝日新聞社

今季からは再び投手に専念する巨人・戸根千明 (c)朝日新聞社

 巨人・戸根千明の“二刀流”挑戦とは、一体何だったのか……。

「他の選手ができないような経験をさせてもらいました。経験を生かして来年はまた投手一本でやっていくと決まったので、メディアの方々にお伝えしようかなと」(戸根/昨年12月10日)

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 20年シーズン7月から取り組んだ二刀流は、1年も経たないうちに終わりを迎えた。挑戦表明時はメディアでも大きく取り上げられ、原辰徳監督からは「二刀流の方がお前の幅が広がる」と応援されていたのは記憶に新しい。

「二刀流挑戦は驚いた。本人は左のスペシャリストとして自信を持っていた。故障に悩まされていたが、(左ひじの)手術を受けたのは投手への思いが強かったから。リハビリも順調だと聞いていた。球団としては投手としての先行きが不透明だったので、現役を続けるための保険の意味も多少はあったのだろう」(巨人担当記者)

 14年ドラフト2位で日本大から巨人に入団した戸根は、大学では1年春から登板し、12勝14敗、防御率1.71という成績をマークした。身長174cmと上背はないが、スリークォーターのフォームから150キロ近い真っ直ぐを放るパワー系左腕。スライダーやチェンジアップのキレも抜群で、左打者に強さを発揮する。

「プロ入り直後からフル回転で、疲労もたまっていたはず。身体全体のバランスが崩れ、左ひじだけでなく、下半身など全身に故障箇所が現れた。もともと筋力が強いので、それが諸刃の剣になった形。全身の筋力を強化すれば、復帰も可能なはず」(元在京球団トレーナー)

 プロ1年目の15年から2年連続して40試合以上に登板。3年目以降は左ひじ、わき腹など次々と故障が出た。身体の捻りを使い全身の筋力を発揮するパワー系投手が発症する故障と見られる。

「当初、手術自体は簡単なもので(術後も)すぐに戦力になると見られていた。しかし思った以上に調子が上がらず、再び下半身を故障した。リーグ優勝、日本一が最重要課題のチーム内では、戸根を待っている余裕もなかった。まずは打者に専念させ、投手として復帰できれば、その際に考えようということだったらしい」(同巨人担当記者)


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