大泉洋(C)朝日新聞社
大泉洋(C)朝日新聞社

 大みそかに放送されたNHK「第71回紅白歌合戦」。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同番組史上初めて無観客で行われた。そんな例年とは違ったステージで白組の司会を務めたのが俳優の大泉洋(47)だ。

【写真】4年連続紅白の司会といえばこの人

 親しみやすい雰囲気で老若男女から人気の大泉。「日経エンタテインメント!」が発表した、2020年のタレントパワーランキングでは男優部門で初の1位に輝くなど、演技力だけでなく好感度も抜群の俳優と言っても過言ではない。さらに、芸人顔負けのトーク力で知られ、本人も過去にインタビューで「僕にとって“面白い”が最強」「“面白いの奴隷”だから僕は」と語るなど、役者ながら笑いを追求。紅白の司会は初めてとなるが、本番でどんな面白トークを繰り広げるのか楽しみにしている人は多いだろう。一方、テレビ情報誌の編集者は「トーク力が注目されがちですが、意外と気遣いの人でもある」と言う。

「人に突っ込む時なども上品でありたいと思っていると、WEBマガジンで話していた大泉。『バカ』『アホ』程度の突っ込みはするそうですが、笑いはチームプレイで生まれるもので、それも愛があってこそ。『自分が見ていてこのイジりはつらいな』と思うことはしないと決めているそうです。また、昨年放送されたバラエティ番組の商店街ロケでは、シニア層が集まるカラオケ店で北島三郎のモノマネを全力で披露し、定食屋で女子大生の恋愛相談に乗ったりと活発に交流。カメラが回っているとはいえ、その手厚いファンサービスは気遣いにあふれていなければできないと思います」

 そんな大泉だが、仕事だけでなく家庭での気配りも感じられる。2009年に結婚し、現在は小学生の娘の父親でもある大泉。家庭では子育てや家事など自分がやれるところがあれば積極的に代わり、妻のストレスゲージが上がらないようにしていたという(「withnews」1月26日配信)。

「夫婦円満に過ごすために大切なことについて、『相手に期待しないで、何かしてくれたら感謝する』とインタビューで話していたこともあります。男は結婚すると色んなことをしてもらえると思っているが、奥さんは肉親じゃない。ケンカをすることもあるけど、最後には『俺みたいな人と一生いると決めてくれたこの人に感謝しなきゃ』というところに戻るそうです」(前出の編集者)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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