なお、都営大江戸線の駅では、下記の駅もランクインされている。

・第5位 新宿駅:地上からマイナス36.6メートル
・第7位 中井駅:地上からマイナス35.5メートル
・第10位 東中野駅:地上からマイナス34.2メートル
・第13位 中野坂上駅:地上からマイナス33.4メートル

 地下鉄というのは、先に建設された路線と交差する場合、基本的にその下を掘ることが多く、後発の路線は駅のホームが半ば必然的に深い位置となる。都営大江戸線の場合、六本木、新宿、中野坂上はほかの地下鉄と交差する。

 第3位は東京メトロ千代田線の国会議事堂前駅で、地上からマイナス37.9メートル。ホームは高低差があり、北千住寄りは高い位置、表参道寄りは低い位置にある。

 千代田線では新御茶ノ水駅が第11位にランクイン。ホームの北千住寄り(JR東日本御茶ノ水駅の聖橋口側)は坂の上に駅舎が建つため、地上からマイナス34メートルである。しかし、表参道寄りは平地に駅舎があるため、ホームは浅い位置にある。東京メトロはホームを「地下2階」としており、駅舎の位置によって、地下1階(きっぷうりば、改札)と地下2階(ホーム)の距離が異なる。

 第4位は東京メトロ南北線の後楽園駅で、地上からマイナス37.5メートル。付近に東京ドームがあり、南北線はその下を通っている。交差する丸ノ内線は地上駅で、駅の改築工事により、現在はビルの中にホームがある。

 第6位は東京メトロ半蔵門線の永田町駅で、地上からマイナス36メートル。先に開業した有楽町線ホームは地下4階、後に開業した南北線ホームは地下3階に対し、半蔵門線ホームは地下6階にある。半蔵門線の開業により、永田町駅と赤坂見附駅(銀座線、丸ノ内線)が直結し、同一駅扱いとなった。

 第8位は東京メトロ副都心線の東新宿駅3・4番線(小竹向原・和光市方面)で、地上からマイナス35.4メートル。1・2番線(新宿三丁目・渋谷方面)はその上にある。一部の各駅停車はここで急行の通過待ちを行う。この駅は都営大江戸線が先に開業したため、乗換駅では珍しく他線の上にホームがある。

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東京の地下鉄のホームが2層構造なワケは?